こんにちは、イーテックe-mind 田中優子です。
アンガーマネジメントの3つの暗号、最後の一つです。
本日のテーマは「分かれ道」です。
これは怒るものなのか怒るものなのかの「仕分け」のようなものです。
怒る道を選ぶのか、怒らない道を選ぶのか…
怒りの内容を分類すると、自分でコントロールできるものとできないもの、自分にとって重要なものと重要ではないものというものに分けられます。
まとめてみると…
①コントロールできて、重要なもの
②コントロールできて、重要ではないもの
③コントロールできなくて、重要なもの
④コントロールできなくて、重要ではないもの
これらを自分でどのように仕分けをしていくかで、怒りをどう表現したり、解釈したりするか決まるそうです。
例えば天気は自分ではコントロールできませんが、雨が降ったからと言って怒っても仕方ありません。
それならばぬれないように対策をするとか、日にちを変更するなどできます。
あまり対応のよくない店員がいる場合、これはその店に行かないということで、自分をコントロールすることができます。
わたしは出勤の時に狭い道で毎日同じ車と遭遇するのですが、どんな場合であろうと絶対に道を譲ってくれなくて、朝から嫌な気持ちになるので、出かける時間を変えて遭遇しないようにしています。
これは私にとってコントロールできて、重要なものなので、自分で変更をかけてイライラしないようにした例えです。
しかも4番のコントロールもできなければ重要でもないものは「ほっておく」という究極にして最善の方法もあるのです!
ステキです、ほっておく。
それでいいんだなーと目からウロコです。私はまじめちゃんなので、物事を真正面から考えすぎな部分があります。
この一見ええかげんそうな「ほっておく」ことがうまくできてなかったんやー!と、気づいたのです。
しかし、何でもかんでも気にしないというわけにはいきませんね。
渋滞にイライラという話も良く聞きます。渋滞をコントロールするならば、なるべく渋滞しない時間帯に出かけるという方法で回避するということができます。
しかし巻き込まれた場合は渋滞をコントロールはできません。
その場合は自分をコントロールしてイライラしない会話をするとか、ゲームをして気を紛らわすとか考えてみると良いですよね。
「落語を聴く」のも落ち着くんですって。渋滞中に聴いたことはないので未検証ですが。
ちなみに、渋滞の時に運転手に言ってイラっとするワード、ナンバーワンは「まだ着かないの?」だそうですので、助手席のみなさん気をつけてください。「見たらわかるやろ!」となること間違いなしです。
なんでもかんでもムカムカ、イライラしては精神衛生上よくありませんね。
これらも自分がどれに反応するのかということを知っておくことが必要です。
自分がどれだけ対応可能なのか、自分にとってどれだけ重要なことなのか。ここを混同するとわけわからないことに怒るという、最悪のパターンに陥り、自分も周りも楽しくなくなりますね。
「私はそんなに怒ってないもん!関係ないね」という人もいるでしょうが、こういう仕分けができてなくて、仕方なく怒りをぶつけてくる人もいるので、わかってあげるため覚えておくとよいと思います。代替案がすぐに出せて怒りに巻き込まれないメリットがありそうですもの。
怒りを感じるのは本能なので、悪いということではないのです。
安全や安心を脅かされると、怒るという方法で危険を知らせようとするから。その表現を間違わないようにするのが、怒りのマネジメントなんですね。
3つの暗号と自分のパターンを意識することで、自分が楽しく怒ることができるようになると、人間関係が楽になると思いませんか?
怒ることをやめるのではなく、上手に怒って世の中が丸くなっていくと平和になっていいなと思います。
こんにちは、イーテックe-mind 田中優子です。
只今、上手に怒ることについて考察しております。二つ目は「べき」についてです。
本日のテーマは『べきの境界』です。
前回6秒待ったらどうなのよ、っていう話をしましたが、それだけでは解決できないものがあります。
それは自分の価値観である「〇〇するべき」のべきです。
子供は親の言うことを聞くべき
正しい言葉を使用するべき
先輩を敬うべき
時間は守るべき
などなど、人それぞれあります。
漠然と「普通はこうするべきでしょ?」ってのありますね。普通ってなんやねん?なんですが、良くこういうこと聞きますね。
このようにそれぞれに「べき」というものがあって、お互いが受け入れられない時に怒ってしまうようです。
「から揚げに勝手にレモン問題」もここに入るのでしょうか。勝手にかけんといて!って怒る人もいるのでしょう。
「目玉焼きに何をかけるか問題」や「お好み焼きに青のり問題」「焼肉の網に肉置き過ぎ問題」「鍋の食べ方うるさい問題」など、食の席でもべきが多数存在します。
これらも「べき」があると「許せん!貴様の食べ方、直したまえ!」と、なる可能性もあります。こりゃ、酒でも入ったら取っ組み合いですわ。
自分の中の「べき」のような自分ルールはあってもよいが、相手に強要すると「そんなもん、どっちでもええやない」という人とは相容れません。
そして自分ルールが多く強いと、どっちでもいいやんタイプの人を見るだけで「なんでそんなにええかげんやねん!」とムカー!となるそうです。
べきがあるということはこだわりが強く、まじめなタイプと推測します。
ルーティンが崩されるとイライラするってのも「べき」が強そうです。
さて、そこでアナタの「べき」をどうするか。
べきはあってもよいのですが、ここは譲れんってことはきちんと上手に伝えることが、健全なようです。
そして相手にも「べき」があるので、話し合いが必要です。
から揚げにレモンをかけるべきの人は、「レモンかけていい?」ってきくとか。
そしてから揚げにレモンはかけないべきの人はせっかく「レモンかけていい?」って聞いてくれた人に、「えー!レモン?まじないわー、ありえんわ」などと暴言を吐くことはやめ、「私はかけません、自分のから揚げにだけかけてください」と言うことを伝えると、ケンカになりません。
レモンをかけることを否定するのではなく、聞いてくれたことに感謝する、という気持ちがあると良いですね。
相手の価値観である「べき」も認めつつ、自分の「べき」も上手に伝えるという、コミュニケーションを意識すると、争いが減ると思います。
ということは、やっぱり「こういうことは腹が立つ」とか「こうされると嬉しい」という話をたくさんするほうがよいのでは?と思います。
揉めることを避けて黙っておこうとすると、気持ちが伝わらないばかりか、誤解を生むことにもなります。
自分の大好きを知るとどんどん表現ができるようになると思います。
そしてお互いの「べき」を伝えて、自分の大事な「べき」は守りつつ、相手の「べき」にも寄り添って、境界線を緩めてみてはいかがでしょうか。
こんにちは、イーテックe-mind 田中優子です。
アンガーマネジメントでは3つの良き暗号があります。今回は一つ目から。
本日のテーマは「6秒ルール」です。
6秒カウントしてみて下さい。短いようで長いのです。そう、怒りを感じた時はだいたいが反射的に反応してしまうから。
しかしですね、反射的に怒りを出した時ほど、ろくなことにならないって事は、お分かりだと思うんですよ。
暴言を吐いてしまったり、モノを壊してしまったり。
そういう時って語彙がすごく少なくなるらしいです。思考がいまいち、まわらないんでしょうか。
上手く言葉でも伝えられないので、簡単な言葉で応戦したり、モノを投げたり叩きつけたりしますね。
テニスの人たちがラケットをバーンと、地面に叩きつけるのも、失敗した瞬間にしてますもんね。
かくいうわたしも、幼きころに兄弟でのトランプゲームで負けた時に、悔しくてトランプを噛むという暴挙にでていたことを、未だにからかわれます。
「キーッ!!」って言って、ハンカチを噛むやつ表現あるじゃないですか。あんな感じ。
噛んだトランプには歯型がくっきりついているので「あれはハートの3だな」とわかってしまい、後のゲームに支障をきたしました。
このように瞬間的に怒っても良いことがないばかりか、後悔することが多いのです。
トランプぐらいですめばいいですが、取り返しがつかなくなる場合もあります。特に人を傷つけるのはいけませんね。
そこで「6秒ルール」です。
怒りを感じたときに6秒待つというものです。
ネットを見るとさまざまな方法が載ってます。
「手に怒りの理由を書く」なんてのも。これはなかなか…高度なテクニックですなぁ。
他には怒りに点数をつけてみるというのもあります。
「今の怒り、38点!まだまだいける!」とかいうものです。
前回書いたように、わたしは自分の怒りを自分で問うという方法です。誰のどこに、何がどうして。など。
経営計画の5W2Hは苦手ですが、こういうときはサクサクっと出てきます。不思議です。
自分にあったことをやる。これも大事だと思うんですよ。
誰かが言ってるからその方法を頑張ろうと無理すると、できないことにストレスを感じるので、自分の得意そうでわかりやすい方法を見つけるのが良いと思います。
私のように考えるのが好きな人には「今の私の思考はだね…」などと理屈をこねてると6秒経つわけですね。
そうすると怒ったことを冗談を交えて伝えるくらいの余裕はできます。
行動するのが良い人は、その場を離れるってのも良いそうです。お茶を飲むとかも良いのです。
トランプに負けた時に「なぜだ…私の戦略が間違っていたのか?後半の駆け引きに負けたのか…?」とか思えば噛まなくて良かったんですが、幼き頃にはできませんね~。
6秒待つと突発的な攻撃がなくなるので、くだらない争いがなくなる効果があります。
自分にあった方法で、6秒を意識して過ごしてみてはいかがでしょうか?