こんにちは、イーテックe-mind 田中優子です。
自分にたくさんの資源があることに気づいてますか?
本日のテーマは『4つの資源』です。
ナンシー・シュロスバーグというキャリアの理論家がいます。シュロスバーグさんは「人生の転機」と「4つのS」で有名です。
人生にはたくさんの転機がありイベント(起きたこと)とノンイベント(起きなかったこと)に分けられます。
その中にも「予期していたもので起きたもの」「予期してなかったが起きたもの」「予期していたが起きなかったもの」があります。
就職や転職は予期して起きることが主ですね。結婚や出産も。
しかし、失業や離婚、死別など予期してなかったものが突然起きるというものもあります。
逆も然りで、結婚できると思ったができなかった、転職したかったがしなかった。など起きないものもあります。
このようにイベントが起きても起きなくても、人生や自分の中には様々な影響を及ぼすことは、イベントもノンイベントも同様です。
転機が起きると、役割が変化したり日常生活が変化します。そして自己概念も変わるでしょう。その中で自分に自信をつけたりまたは無くしたりもします。環境や人間関係が変わると、自身の考え方にも変化が生まれるということです。
しかし転機を迎えたばかりの時って、どうしても目の前の事だけしか見えなかったり、楽観的になりすぎてフワフワしたり、不安になって柔軟に考えられなくなったりします。良いことも悪いことも起きるものですから。
たくさんの経験をしている人なら、もしかしたら少しのことにもびくつかないかもしれません。
もしかしたらその人は、冷静に客観的に把握する術を身に着けているかもしれません。
見ないふりが上手くなってるかもしれません。
そこで、転機の時には「4つの資源」を見直すとよいとシュロスバーグさんは言っているんです。
転機がもたらす変化をどのように乗り越えるかが大切とも言ってます。これを覚えておくだけでも心強くなりますよ。
転機による変化を乗り越える為に活用できる力を見直そうということです。資源=リソースです。
それぞれの頭文字が「S」なので「4つのS」と言われています。
①Situation(状況)
状況の分析です。転機がもたらしたものが自分にとってどのようなものなのか、ポジティブなものかネガティブなものか。
一次的なものか、長く続くものなのか。状況の詳細を知ることで客観的に捉えることができます。
②Self(自己)
自分の理解です。自分の性格や価値観、自分自身が転機をどのように捉えているのか、捉えがちなのか。どのくらい重要か、自分の人生にどのくらい関連性があるのか。整理していくことで変化への対処の仕方が検討できます。
③Supports(支援)
外的な資源。家族、友人、上司、同僚などから、公的な機関など外的な支援を考えてみます。
転機の内容により、必要な情報を集めたり支援に合わせて相談をしたりして、適切なアドバイスをもらうことも転機を前向きに乗り越えることにつながります。支援を活用するということです。
④Strategies(戦略)
状況、自己、支援を踏まえ、具体的にどうするのかを考えることです。状況を作り変えるのか、問題の意味を変えるのか、もしくはストレスの解消方法なのか。より具体的に行動したり決めたりすることにつながります。
こうやって4つのSを見ると、状況を把握し自己を理解し支援を探すところまでできると、戦略は立ってきそうにも思えます。
聞けば、なるほどねと思いますが、一人で考えるのはとても大変に思います。グルグル同じことを考えてしまいそうですから。
誰かから相談があった時は、転機に迷ったり自信を無くしたり、不安になったりしてるかもしれません。
もうほとんど決まってるけど、最後のひと押しが欲しいのかもしれません。
自分の経験からアドバイスすることも悪くはありませんが、本人が自分の考えで乗り越えることが肝心だと思います。
そこでこの4つのSを一緒に点検していくってのはどうでしょう?
本人も気づかなかった資源がたくさん身の回りにあると気づけたら、きっと心も強くなって決断も前向きになるように思います。
リソースを見直して転機を華麗に乗り越えられる人間になれるようになりたいですね。
こんにちは、イーテックe-mind 田中優子です。
しばらく書かないと書けなくなるものですね。
本日のテーマは『ネガティブ感情を味方にする』です。
ポジティブとネガティブと聞いて、どっちが持ってたいかと聞くと、だいたいの人はポジティブが良いと答えるでしょう。
確かにずっとネガティブワード満載で、落ち込みまくりだったりすると困りますね。
しかし、ネガティブな感情も時にはとても役に立つと思いますよ。
先日あるコラムを読んだら「人はネガティブな感情に強く反応する」とありまして、その通りやなと思ったわけです。
しかしどこかで「ポジティブな人のほうがいい」とか「ポジティブなこと言っとこう」ってなってるんちゃうかなって感じることも。
それなのに人というものは、幸せなことは一瞬感じて、不満足なことは次の日にも尾を引くぐらい反応しているわけですよ。
ネガティブなことに強く影響されてしまうなんてちょっと辛いんですけど、これって人類に備わった生来の特性らしいですわ。
つまり生存のために必須の感情なわけで、切り離せないわけですよ。「そんなのないもん」といっても、無意識の中で感じてたりするので。
それなら逆にポジティブに考えたらええやん!と、なるわけですが、できる時もあれば出来ないときもあります。
ネガティブの感情の中にも種類があるようで、「怒り」「不安」「焦り」「嫉妬」「罪悪感」など言葉に置き換えられればまだ良いですが「モヤモヤ」「ムズムズ」「ゾワゾワ」となんともいえない感じというものもあります。
それらを誰かに出してしまうのは嫌だし、かっこ悪いし。「そんなくだらないこと考えてるの?小さいな」とか言われたら恥ずかしいとか、これまたさまざまな感情が渦巻いて、しんどくなるのでフタをしていこうという選択もあります。
逆に人に振りまきすぎて、わかってもらえん!とさらに怒る人もいます。
でも、ネガティブに感じて何があかんの?と、最近の私は思ってます。
感じることはいい。でも、それを人のせいにしたりしなければ、自分の中で昇華できそうじゃないかというマインドを持てないか。
昇華には「物事を一段上の状態にする」という意味も持ちます。
怒りや焦燥感などを芸術として表現することなどもこれに当たります。絵画を見に行って解説を見ると不満や憤りなどを表現しているものはたくさんありますがすごく興味深いです。
エネルギーのぶつけ方が心を揺さぶるような。
ネガティブ感情は本人も辛いですが、周りにも良い影響を与えません。だからこそ自分のネガティブ感情を認識して「私の中にある」と意識してみないと、わけわからずに振りまいてしまうのでは、と思います。
無理矢理ポジティブもどうなんだろうなと思ってます。本当にいいならいいんだけど、そうやって言っとこう的ポジティブは自分もしんどくなるから。
ポジティブもネガティブもあっていい。どっちもあって私は人間らしいのだ。ということを先ずは認めてみてはいかがでしょうか。
人はネガティブ感情にどのみち反応するんだから。
それから「そうはいってもな」と考えられたら違う道が開けませんかね。むりやりポジティブではなく、あくまでネガティブイノベーションです。
自分が意識していくと、ネガティブな話をする人にも耐性がつきます。負の感情に巻き込まれなくなります。
相手の問題と自分の問題。事実と感情。これらを分類して聴くことにもなるので、オススメなのです。
一度、自分のドロドロした感情に向き合ってみませんか?結構、面白いですよ。自分の汚れた部分って。
汚れてるって認識しないと、掃除をしない人ってたくさんいますからね。汚れたら綺麗にすればいいんです。
そして綺麗になったところにワックスでもつければ、強くなって汚れを跳ね返すことができる。
そんなイメージでどうでしょうか?